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七転び八起き(箴言24章)


「七転び八起き」ということわざがある。


箴言24:16節も七度倒れる話があるから面白い。



正しい人は七度倒れても、また起き上がり、


悪しき者はわざわいでつまずくからだ。


      (箴言24:16)



正しい人は倒れても、倒れても、起き上がる。


一方、


悪しき者は、わざわいによってつまずく。


ここだけ読むと、


正しい人について語っている箇所のように思える。


ところが、


前の節を読むと、


景色が変わってくる。



悪しき者よ、正しい人の住まいを狙うな。


彼の伏す所を荒らすな。


      (箴言24:15)



なるほど。


16節は、


15節の理由なのだ。


悪しき者に向かって、


「正しい人の住まいを狙っても無駄だ」


と語っている。


では、


正しい人は、どのような人として描かれているのだろう。


原文を覗いてみる。



כִּי שֶׁבַע יִפּוֹל צַדִּיק וָקָם וּרְשָׁעִים יִכָּשְׁלוּ בְרָעָה

(キー シェヴァ イッポール ツァディーク ヴァーカーム ウレシャーイーム イッカーシェルー ベラーアー)

※ヘブル語は右から読みます。


כִּי

(キー)

接続詞

なぜなら


שֶׁבַע

(シェヴァ)

数詞

七、七たび


יִפּוֹל

(イッポール)

語根:נפל(ナーファル)

カル未完了形

倒れる

 未完了形:動作が進行・継続・未来へ向かう形。


צַדִּיק

(ツァディーク)

名詞

正しい人


וָקָם

(ヴァーカーム)

וָ  

  (そして)

  語根:קום(クーム)

  カル完了形

  起き上がった/起き上がる

  完了形:動作を一つの出来事として捉える形。


וּרְשָׁעִים

(ウレシャーイーム)


וּ  

  (そして)

רְשָׁעִים 

  名詞・男性複数

  悪しき者たち


יִכָּשְׁלוּ

(イッカーシェルー)

  語根:כשל(カーシャル)

  ニフアル未完了形

  3人称男性複数

  つまずく、倒れる

  ニフアル:受け身・状態を表すことが多い態。

  未完了形:動作が進行・継続・未来へ向かう形。


בְּרָעָה

(ベラーアー)

בְּ  

  (前置詞)

  ~によって、~の中で

רָעָה  

 (ラーアー)

  名詞

 災い、不幸、わざわい



ここで目を引くのは、


יִפּוֹל

倒れる:カル未完了形(継続・進行)


と、


וָקָם

起き上がる:完了形(一つの出来事として捉える)


という二つの動詞。



正しい人は、


倒れない人


としてではなく、


倒れても、倒れても、また起き上がる人


として描かれている。


だから、


悪しき者に向かって


「正しい人の住まいを狙っても無駄だ。」


語るのだろう。



一方、


悪しき者は、わざわいによってつまずく。



だから、


今日も、


起き上がればいい。


何度、倒れたとしても。



倒れただるまと立ち上がっただるまが並ぶ様子。七転び八起きを思わせる情景。
「正しい人は七たび倒れても、また起き上がる。」







 
 
 

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